ワイン名,ヴィンテージ |
Victorino ヴィクトリーノ 2016
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容量・アルコール・タイプ |
750ml. ,14.5% , 赤ワイン,フルボディ
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ボディ |
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味わい | ![]() |
原産国 , 地方 |
スペイン,トロ
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生産者名 |
TESO LA MONJA テソ・ラ・モンハ
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葡萄品種 |
ティンタ・デ・トロ100%
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平均樹齢・平均収穫量 |
45~100年 , 18.5hl / ha.
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熟成 |
フレンチ・バリック(新樽比100%)で20か月
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原産地呼称 |
D.O. TORO D.O. トロ
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インポーター |
ヴィントナーズ
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商品詳細

エグレン家の新たな挑戦,テソ ラ モンハ

1990年代、まだ世界的に無名だったドゥエロ川下流の産地「トロ」地方が一躍注目産地となるきっかけとなり、その後もスーパー・スパニッシュを牽引してきたエグレン家の『ヌマンシア・テルメス』。 スペイン・ワイン界において不滅の金字塔を打ち立てた、そのヌマンシア・テルメスのエグレン家が、更なるトロの魅力を求めて2007年より新たにスタートしたボデガがTeso La Monja(テソ・ラ・モンハ)です。 今までエグレン家のワインはリオハの伝統的なワイン造りを続けるシエラ・カンタブリアを除き、テルマンシア、ヌマンシアやエル・プンティードなど、醗酵前の低温浸漬と新フレンチバリックによるMLF後に熟成を行う、モダンで主張がはっきりとしたスタイルのワインを得意としてきました。 特にトロ地方で造られるテルマンシア、ヌマンシアは、ティンタ・デ・トロ種(トロ地方のテンプラニーリョ)特有の力強さを活かしたスタイルで、トロをスペインを代表する銘醸地へと押し上げました。 しかしテソ・ラ・モンハは、エグレン家が今まで名声を築いてきたモダンで主張のはっきりとしたスタイルとは異なり、ティンタ・デ・トロ種の「可憐さ」や「奥ゆかしさ」を引き出すエグレンのワインとしても新たなスタイルに仕上がっております。特に日本人には好みのスタイルに仕上がっていると思います。

造りが変わってしまったヌマンシア・テルメス
ヌマンシア・テルメスは、2007ヴィンテージより高級ブランド擁するモエヘネシー・ルイ・ヴィトン・グループ(LVMH)の傘下に入りました。 ラ・ファミリア・エグレンは2009ヴィンテージまではアドバイス程度ワイン造りに参加していましたが、全くアドバイスが反映されなかった為、2010ヴィンテージからは全く関与していません。 ワイン・アドヴォケートで100点を獲得したテルマンシア2004ヴィンテージや、現在のテソ・ラ・モンハの最上級キュヴェ、アラバスタの収量は7~8hl/ha。それに比べ、現在のテルマンシアの収量は3倍から4倍に増えてしまったそうです。 WA100点を獲得した当時のテルマンシアに勝るとも劣らない弛まぬ努力を行うテソ・ラ・モンハ、評価でも近い将来必ずテルマンシアを抜き、新たなトロのトップ生産者の座を掴むことでしょう。

ギア ペニン2013年度版ワイナリー オブ ザ イヤー

スペインを代表するワインガイド「ギア・ペニン」2013年度版でテソ・ラ・モンハがNO.1の栄冠 「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。
また、ワイン・アドヴォケイトのトロ産ワインのランキングでは、テソ・ラ・モンハの限定生産品「フィンカ・ラ・モンハ」が第1位、2位ベガ・シシリア ピンティア、3位がテソ・ラ・モンハのトップ・キュヴェ、アラバスタとヴィクトリーノがランクされています。

新たなボデガを設立した理由は?

醸造家のマルコス・エグレンはパワフルなスタイルのヌマンシアを造りながらも 「ティンタ・デ・トロ種」が繊細な一面も持っている事に気づきはじめ、ティンタ・デ・トロの清楚な魅力を引き出せるのではないかと感じ始めたからです。 ティンタ・デ・トロは種が透けて見えるほど果肉が透き通っており、接ぎ木をしてない自根葡萄(プレ・フィロキセラ)である事に加え、9月に入ると昼夜の寒暖差が30度にもなる独特の気候がワインにユニークな個性を与えるのではないかと考え、ヌマンシアとは全くキャラクターの異なるワインを造れないかと着想し始めます。
そして修道女が居住していたと言い伝えられる丘(Teso=丘 Monja=修道女)にボデガを建設しました。 ティンタ・デ・トロの清楚で奥ゆかしいキャラクターを表現したワインと修道女のイメージが重なった事から、ボデガ名もそのまま「テソ・ラ・モンハ」と命名しました。
ヌマンシア、テルマンシアを一言で言い表すなら「パワフル」に対しテソ・ラ・モンハは「エレガント」という言葉が相応しいスタイルに仕上がっております。

全て自社畑,個性の異なる3ヵ所の村
テソ・ラ・モンハでは全て自社畑で個性の異なる3ヵ所の村より収穫した葡萄をブレンドする事でワインに複雑味をもたらせております。
<Valdefinjas(バルデフィンハス)村>
表面に小石が多く見られる砂質土壌。地上から数メートルの深さに粘土の層があります。 中には樹齢15年の樹もあり、比較的フレッシュな葡萄が収穫されます。

<Villabuena(ビラブエナ)村>
砂質の土壌。3つの畑の中では最も葡萄の成熟がゆっくりとしており、エレガントな葡萄に育ちます。


<Jara(ハラ)村>
バルデフィンハスよりも表面に小石が多く見られる砂質土壌。
地上から2メートルの深さに粘土の層があります。 凝縮した葡萄が育ち、ワインにコクを与えます。

テソ ラ モンハ特製の醗酵層

マルコス・エグレンの目指す新たなトロのスタイルに仕上げる為に、テソ・ラ・モンハ専用の醗酵層を特注しました。 蓋が稼働式となっており、蓋がタンクの中で回転する事で果帽と果汁をソフトに掻き混ぜ、無理のない優しい抽出が可能となります。 この工程こそがマルコス・エグレンの目指すスタイルの最も肝心な部分となります。 更にタンク開放型にすることで高くなりがちなアルコール分の蒸発も促す事ができます。

ヴィクトリーノ
ビクトリーノはマルコス・エグレンの祖父に当たる人物の名前です。 祖父に敬意を表しワイン名としました。 アルミレスに比べると黒系果実の香りが豊富で,新樽由来のバニラのニュアンスも感じられ,味わいも目の詰まり方や凝縮感がワンランク上に仕上がっております。 しかし方向性はアルミレス同様に繊細で可憐。 決して強さを押しつける訳ではなく優しい果実味が広がります。
<ヴィクトリーノの評価>
2011年度デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード
北スペイン高級赤ワイン部門でRegional Trophy獲得(2008V.)
ギア・ペニン2014・・・98点(2012V.)
ワイン・アドヴォケイト#229「トロ特集」
テルマンシア2013と同店の93点(2014V.)
(LVMHテルマンシアの市場売価は約2万円です)

素晴らしく豊かな黒色果実のアロマと、柔らかで豊富なタンニンを伴った凝縮した果実味はパワフルなイメージです。 が、しかし、それに拮抗して綺麗な酸と豊富なミネラルがバランスよく混じり、「重い」というより「旨味」を十分に感じる構成となっています。 自信を持って勧められる素晴らしいワインです。 2017/1/17 虎ノ門マリンビルにて2014試飲
Victorino ヴィクトリーノ
■生産者:TESO LA MONJA (LA FAMILIA EGUREN)
テソ・ラ・モンハ(ラ・ファミリア・エグレン)
■生産地:スペイン トロ地方
■原産地呼称:D.O. TORO
■葡萄品種:ティンタ・デ・トロ100%
■仕立て:ゴブレ ■生産量:18.5hl./ha.
■樹齢:45年~100年以上 自根葡萄
■収穫:完熟した果実を選別しながら手作業で行い、更に醸造所でも葡萄の選別を行います。
■醸造: 100%除梗を行い足踏みで圧搾、26~28℃の定温管理を行いながら10HLの木製発酵槽で8日間醗酵。 日に3回足での軽いピジャージュを行いながら21日間マセラシオン。 新フレンチ・バリックでマロラクティック醗酵を行い、同フレンチ・バリック内で20ヶ月間熟成。
ラ・ファミリア・エグレンが造るワイン
【テソ・ラ・モンハ】
■ アラバスタ ■ ヴィクトリーノ ■ アルミレス
【シエラ・カンタブリア】
■ アマンシオ ■フィンカ・エル・ボスケ
【イ・ヴィニェードス・デ・パガノス】
■ラ・ニエータ ■エル・プンティード
【ドミニオ・デ・エグレン】
■コディセ