リッチでしなやか,バローロらしい力強さ
ワイン名,ヴィンテージ |
BAROLO バローロ2018
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容量・アルコール・タイプ |
750ml. ,14.5% , 赤ワイン,フルボディ
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ボディ |
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味わい | ![]() |
原産国 , 地方 |
イタリア,ピエモンテ州
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生産者名 |
ROBERTO SAROTTO ロベルト サロット
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葡萄品種 |
ネッビオーロ100%
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熟成 |
ステンレスタンクで2ヶ月、オーク樽24ヶ月
さらにタンクで6ヶ月 |
原産地呼称 |
D.O.C.G. BAROLO D.O.C.G.バローロ
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インポーター |
稲葉
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商品詳細

バローロにアパッシメントの考えを持ち込んだ革新的人物

<2020/2/17,ロベルト サロット 来日セミナーより>
きっかけになったのは、祖父とのやり取りでした。 ロベルト サロットのワイナリーとして初めて造ったワインを、祖父にテイスティングしてもらいました。 その時、祖父は「このワインはタンニンが強くて、酸っぱくて、かたくて飲みづらい」と言ったのです。 ロベルト サロットは「このワインが飲み頃になるには少し時間が必要なんだよ」と返しましたが、祖父は「自分はもう歳だし、長くは生きられないから待っていられないよ」と答えたのです。 この体験によって、ワインは常に好ましいものでなければならないと考えるようになりました。 ネッビオーロは気まぐれで、タンニンと酸が強く、扱いが難しい葡萄です。 サロットはネッビオーロの最高の畑を持っていましたが、この性質を何とかしなければならないと考えました。

それから30年かけて辿り着いたのがアパッシメントです。 この手法は、他の地域では行われていることですが、ランゲで行ったのは私たちが初めてでした。 またこれを行う理由は凝縮感を出すためではなく、タンニンを柔らかくするためです。 ネッビオーロの持つ強い酸が穏やかになり、甘みが増し、タンニンには熟成させたようなニュアンスが感じられるようになります。 葡萄を乾燥させることが目的ではないため、アパッシメントの期間は1~1.5ヶ月程度です。 そのため私は「軽いアパッシメント」と表現しています。 このあと、皆様にはアパッシメントを行ったワインをテイスティングしていただきますが、まずそのバランスの良さ、そしてタンニンの柔らかさを真っ先に感じていただけるのではないかと思います。

BAROLO バローロ

ノヴェッロ村とバローロ村の葡萄を使用しています。畑は標高270~300m、南南東を向きです。土壌は粘土石灰質です。 植密度5,000本/ha、仕立てはグイヨです。収穫は9月末から10月初旬に行います。 アルコール発酵と醸しは約10日間です。 熟成は2ヶ月間ステンレスタンク、その後24か月オーク樽で熟成させ、さらに6ヶ月ステンレスタンクで寝かせています。 オレンジを帯びたガーネット色、ドライでフルボディな口当たりは、リッチでしなやか、とてもバランスがとれています。 軽いアパッシメントをした葡萄を使用することにより、バローロらしい力強さを持ちながら、心地よい温かみが感じられるワインです。

ROBERTO SAROTTO ロベルト・サロット

ロベルトはワインスクールを卒業してから父を手伝ってきましたが、その後年間生産量6,500万本というピエモンテの大規模な醸造所の醸造長として手腕を発揮。 同時にガヴィにある醸造所のワインメーカーとしても活躍しました。 現在は、それらの職を辞し、彼自身の畑をバローロ、バルバレスコ、ガヴィに所有し、質の高いワイン造りを行なっています。 また、6名の親しいメンバーと共同経営する醸造所のワインメーカーを務め、さらに、ワインに含まれている200種類ほどある化学成分の専門家でもあります。

ロベルトがワイン造りにおいて、最優先で注意を払うのは葡萄畑です。 「良いワインは畑で生まれ、セラーで育つ。」と考えているからです。 所有する畑は、バローロ、バルバレスコ、ネヴィーリエ、ガヴィといったピエモンテ最高のワインを産するエリアに広がっています。 アルネイス、シャルドネ、ブラケット、ネッビオーロ、カベルネ ソーヴィニヨンの栽培も行なっています。 機械化によって若干は変わりましたが、基本的には伝統的な方法で葡萄を育てています。 自然の生態系を守りながら、化学的なものを減らしていくことで、いつか化学的なものをゼロにしていければと考えています。 収穫は10年間ほぼ同じ人に頼んでいます。

自宅のあるネヴィーリエ、ガヴィ、バローロにセラーがあります。 温度コントロール装置付きの発酵タンク、甘口ワイン貯蔵のための温度調節付きタンク、ニューマティックプレス、バキュームフィルター、連続式フィルター等の設備があります。 マイクロフィルトレーション装置を備えたボトリングラインは1時間に2,000本のボトリングが可能です。 ロベルトは、「良いガヴィを高くない値段で」をポリシィとしています。 特徴は長い発酵にあり、3~4ヶ月もかけます。 その間、死んだ酵母が沈んでいて、ワインにミネラルを与えます。 また、長い低温発酵のため、自然のCO2がワインに溶け込み、長くフレッシュさを保つことが出来ます。 また、バローロとバルバレスコはひとつの土地として考え、クリュによる違いと考えています。 どちらもネッビオーロにとって最適な土地だからです。

セミナー終了後、ストリングス表参道にてロベルト・サロット氏と

■生産者: アジエンダ アグリコーラ ロベルト サロット
■オーナー:ロベルト サロット
■生産地:イタリア ピエモンテ
■原産地呼称:D.O.C.G. BAROLO
■品種:ネッビオーロ100%
■熟成:ステンレスタンクで2ヶ月、オーク樽24ヶ月、さらにタンクで6ヶ月
■インポーター:稲葉