大変申しわけございません,只今欠品中でございます
ピュアでエレガント,ヴォーヌ ロマネの小さな巨人
ワイン名,ヴィンテージ |
VOSNE ROMANEE ヴォーヌ ロマネ 2020
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容量・アルコール・タイプ |
750ml. ,13.4% , 赤ワイン,フルボディ
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ボディ |
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味わい | ![]() |
原産国 , 地方 |
フランス , ヴォーヌ ロマネ
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生産者名 |
Jean-Louis Raillard ジャン ルイ ライヤール
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葡萄品種 |
ピノ・ノワール100%
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醸造 |
野生酵母のみで醗酵(全房率20%)
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熟成 |
バリック熟成14か月(新樽比60%)
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原産地呼称 |
A.C.Vosne-Romanee A.C.ヴォーヌ ロマネ
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インポーター |
VIVIT
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商品詳細

Jean-Louis Raillard ジャン ルイ ライヤール


元詰めを始めた1968年から全房発酵によるワイン造りをしてきたライヤールのワインはとてもピュアでエレガントです。 ブルゴーニュ全土に全房発酵が広がりを見せたのは2010年代に入ってからですが、ライヤールはそれよりもずっと以前から全房発酵を行ってきた先駆者なのです。

教師が造る時代を映す鏡のようなワイン

<全房醗酵の第一人者>
DRCやルロワを筆頭に、プリウレ ロック、ビゾなどが実践してきたピノ ノワールの全房醗酵は、温暖化の影響と世代交代によって、2010年代からブルゴーニュで急速に導入が進んでいます。 しかし、ジャン=ルイ・ライヤールは元詰めを始めた1968年から半世紀近く一貫して全房醗酵にこだわり続けてワイン造りをしてきました。 全房醗酵を行うためには何よりもブドウの果梗まで成熟させる必要があり、収穫をぎりぎりまで遅くしなければなりません。 また、ピジャージュ(櫂入れ)は機械を使わずに足で行わなければならず、より多くの手間がかかります。 ジャン ルイ ライヤールはDRCやルロワと共通するこの哲学をずっと実践し続けている全房醗酵の第一人者なのです。

職人的な緻密な作業から生まれる真のハンドメイドワイン

バリックでの熟成においては、焼きのややしっかりした新樽の比率を高めにしています。 これはバリックが、醗酵中と醗酵後の果皮浸漬の際、特に醸造温度が 30 度を超える際に、抽出されたブドウの種に由来するタンニンを補完してくれるしっかりと溶け込んだタンニンをワインに付与するとともに焼いた木の微かなニュアンスももたらしてくれるからです。
ドメーヌでは熟成中にバトナージュは行いません。 なぜなら、澱は低気圧の時にはワインの中に均等に浮遊し、高気圧の時には樽の底に沈殿するため、バトナージュと同じ効果を自然にもたらしているからです。 この特性を利用して、ドメーヌでは瓶詰めの一ヶ月前の高気圧の時期にワインの澱引きを行ない、瓶詰め時期もちょうど高気圧の時期になるようにプログラミングしています。
ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティも全く同じ方法を取っています。
一般的に熟成中は、バトナージュをして樽の底に沈殿する澱を浮遊させないと問題が起きると言われます(澱がワインの重さで潰されるため)が、ドメーヌではシュール リーの状態で熟成させることに関してはいかなる問題も発生していません。 幾つかのドメーヌが、澱引きをしないことで還元の問題に突き当たるのは、SO2 の過剰な添加に由来するもののではないかと考えられます。
また、決してポンプを使ってワインを取り扱うことはありません。 瓶詰め前にワインを樽から引き抜く際もポンプは使わず、樽の上部の穴からの空気圧によって、ワインを樽から押し出すという自然な方法で行なっています。 この方法だと瓶詰め時に添加する SO2 はごく微量で済み、ワインのアロマの全てを失うことなくワインの中に残すことが出来るのです。 ドメーヌでは、ワインのアロマはワインの熟成過程における最優先事項の一つと考えています。 ワインをシュール リーの状態で静かに熟成させることによって、新鮮な果物のアロマをしっかりと残しながらも、焙煎や燻した香りやトーストなどのトリュフに近いような香りもより多く残すことが出来るのです。

3つのリューディのアッサンブラージュから造られるエレガントなヴォーヌ ロマネ

特級ラ ターシュの上部にあるオー シャン ペルドリ/Aux Champs Perdrix

1級レ スーショの東隣にあるレ メジエール/Les Mezieres

ニュイ サン ジョルジュよりのオー ラヴィオル/Aux Raviolles
<醸造について>
手摘みで収穫したブドウを畑とセラーで 2度に亘って選果した後、野生酵母のみで自発的に醗酵を行う。 醗酵前半はオープントップの状態で 1日2回足による櫂入れを行い、醗酵後半は蓋をして、1日 1回の櫂入れに留める。 キュヴェゾンの後、醗酵槽から引き抜いて圧搾し、Sirugue シリュグ社製の木目の細かいアリエ産のバリックに移して、シュール リーの状態で熟成を行う。 熟成中、澱引きは行わず、瓶詰めの約 1ヶ月前の高気圧の時期を見計って1回のみ澱引きを施し、1ヶ月後の同じく高気圧の時に無清澄・無濾過で、ポンプ等は一切使わず、重力を利用して自然に直接樽から瓶詰め。 醸造中の亜硫酸の添加は必要最小限に留める。
2020年物は 8 月 24 日に収穫。全房比率 20%。新樽比率 60%。熟成期間 14 ヶ月。 アルコール度数は 13.4 度。2022 年 2 月時点の SO2 トータルは 60mg/l

ヴォーヌ ロマネ

画像は2019/10/29 青山アカデミー・デュ・ヴァンにて2017試飲のもの

ジャン ルイ ライヤール ヴォーヌ ロマネ 2020
<2020 ヴィンテージに関するジャン ルイ ライヤールのコメント>
2020年の 1月と 2月は、例年よりも気温が高く、2000年以降で最も温暖な冬でした。 その後、植生を促す雨が降り、シャルドネは 3 月 18 日に、ピノ・ノワールは 3 月 23 日~4月 2 日に、平年よりも 2 週間も早く芽吹きました。 この 2 週間早い成育は 5 月 23 日の開花まで続きました。 しかし、その後の雨で、ベト病が発生し、特に葉が被害を受けました。 7 月になると天候は回復し、乾燥して暑い夏が訪れました。 気温は 2003 年を超えるもので、2020 年の天候を平年と比較すると、降雨量は 62%、日照量は 127%、気温は+1.6 度高いというものでした。 しかし、ブドウは熱波に苦しむことなく、熟度も糖度も申し分ないものでした。 ドメーヌでは、過熟と酸の低下を避けるために、8 月 24 日から収穫を始めました。 そのおかげで、しっかりとした酸を保持したブドウを収穫することができました。 2020 年の赤は豊満でまろやかで、バランスが取れています。 猛暑の影響による深い色合いですが、ビロードのようなタンニンがあります。 2020 ヴィンテージは、温暖化の影響を強く受けた年として、記憶に残るヴィンテージになるでしょう。
ジャン・ルイ・ライヤール