大変申しわけございません,只今欠品中でございます
世界のワインジャーナリスト達が絶賛
ワイン名,ヴィンテージ |
LES POMAREDES レ ポマレード 2020
|
容量・アルコール・タイプ |
750ml. ,14.5% , 赤ワイン,フルボディ
|
ボディ |
![]() |
味わい | ![]() |
原産国 , 地方 |
フランス,ラングドック
|
生産者名 |
DOMAINE DE CLOVALLON ドメーヌ ド クロヴァロン
|
葡萄品種 |
ピノ・ノワール100%
|
醸造 |
早朝手摘み収穫、畑と選果台にて2度の選果。木製醗酵槽で野生酵母のみで全房醗酵
|
熟成・瓶詰 |
木製円錐形タンク熟成、SO2無添加、無清澄、無濾過で瓶詰
|
原産地呼称 |
IGP Pays de l’Herault IGP ペイ デ レロー
|
インポーター |
VIVIT
|
商品詳細

Domaine de Clovallon ドメーヌ ド クロヴァロン

ドメーヌ クロヴァロンはCatherine Roqueカトリーヌ ロックによって南仏に創設された小さなドメーヌです。 1985年にラングドックのAOCフォジェールの北隣の村ベタリューに畑付きの自宅を購入。 独学でブドウ栽培とワイン造りに乗り出しました。 ドメーヌの畑は標高250~400メートルの高地にあり、ラングドックでも冷涼なミクロクリマに位置していました。 このため、南仏の品種よりも、冷涼な気候の品種が向くと直感したカトリーヌは、ピノ ノワール、シャルドネ、ヴィオニエ、リースリングなどを植樹していきました。



ピノ ノワールに関しては、ラングドックで初めてピノ ノワールを植樹したのが、ドメーヌ ド クロヴァロンでした。 というのも、創設当時、まだピノ ノワールはヴァン ド ペイ ドックの指定品種に認定されていなかったのです。 自身の畑におけるピノ ノワールの可能性を信じたカトリーヌは、INAO に陳情を働きかけ、最初は実験という名目で許可を得てピノ ノワールを栽培していきました。 その後、ドメーヌで栽培されたピノ ノワールから造られたワインの品質の高さが認められたことによって、ピノ ノワールはヴァン ド ペイ ドックの品種として正式に INAO に認められるようになったのです。 つまりカトリーヌは南仏のピノ ノワールのパイオニアであり、母である存在なのです。

現在ドメーヌの栽培面積は11haで10種類のブドウを栽培していますが、5haの畑でピノ ノワールが栽培され、ピノ ノワール造りに最も情熱を傾けています。 醸造においてもビオディナミの哲学を貫き、全房発酵と野生酵母のみによるナチュラルな醸造を行い、南仏のワインでありながらフィネスと冷涼感、エレガントさを備えたブルゴーニュワインのスタイルで造られています。 2011年からは、イタリアのアンジェロ ガヤ、タスマニアのステファノ ルビアナ、スイスのビオディナミの大御所マリー=テレーズ シャパズなどで修行したカトリーヌの娘のAlixアリックスがドメーヌに参画し、母と娘の二人三脚でドメーヌを運営しています。

ルロワでも行っている自然栽培

植樹比率は1ha 当たり 6000 本で、収量のコントロールは剪定段階で行っています。 剪定の際、極めて短小に剪定を行うことによって収量が増えないよう調整しています。 通常、剪定がうまくいけば想定した収量に誘因できるため、基本的にグリーン ハーヴェストは行いません。 しかし、芽かきは、翌年の剪定をやり易くしてくれるため、実施しています。 摘芯は行いませんが、*Tricotage トリコタージュという、ブルゴーニュのドメーヌ ルロワでも行われている手法が取られています。 これは枝先を切らずに伸びた枝を巻きつけて編んでいく手法で、ブドウが色付きの段階で行っています。 除葉は基本的には行いませんが、9 月の段階でブドウの成熟が遅い場合は行っています。 収量は品種や区画によって異なりますが、1ha 当たり 25 ヘクトリットルを超えることはありません。 畑の耕作は年 2 回行います。 冬場はつるはしを使って手作業で、もう一回はブドウの芽から綿毛が出た頃からブドウが結実する間の時期に馬を使って行っています。 耕作と同時に、ブドウ木と競合関係になってしまう不要な雑草を取り除いています。 除草剤は一切使用していません。また、ヤギの糞を使った堆肥やビオディナミの調剤をコンポストとして畑に撒いています。
*トリコタージュ
摘芯は、結実した実により養分がいくように、また伸びていく枝が他の葉に影を作ったり、絡まって風通しが悪くなったりするのを避けるために、不必要な枝先を切る作業です。 しかし最近は、伸びていく枝先こそがブドウの糖分を作るのに役立っていると考えられており、ブルゴーニュのドメーヌ ルロワのように摘芯をしない造り手が増えています。 これらの造り手が、摘芯をしない代わりに行っているのが「トリコタージュ(フランス語で「編む」という意味)」です。 これは、糖質を作る枝先を切らずに、枝が影を作らないように伸びた枝を巻きつけて編んでいく作業です。

LES POMAREDES レ ポマレード

<世界のワイン ジャーナリスト達が絶賛するピノ ノワール>
【ベタンヌ&ドゥソーブ】
南仏でも極めて稀な品質のピノ ノワール。
【ジャンシス ロビンソン】
ドメーヌ ド クロヴァロンは疑いの余地がないほど明らかに、エレガントなラングドックのピノ ノワールの造り手である。
【マスター オブ ワインRosemary George】
私はカトリーヌ ロックをラングドック史上最高の醸造家の一人に数える。
【Wine Adovocate】
ロックのピノ ノワールは、私がラングドックで出会った最良のピノである。 私の知り得る限り、クロヴァロンのピノは14世紀以降ベストとも言えるものだ。 この驚くべき逸品は抜群の値打ちのワインとして数えられるべきだ。
【山本昭彦さんのWINE REPORT-2017年5月12日】
驚きのピノ ノワールに、久しぶりに出会った。 ブルゴーニュの高名なドメーヌを試飲するよりも、お手ごろの生産者を発見した時の方が、はるかに興奮させられる。 造り手の名はドメーヌ ド クロヴァロン。 ピノ ノワールとは縁が遠そうな東部ラングドックのフォジェールで、ビオディナミに取り組んでいる。 クロヴァロンの創業者は元建築家のカトリーヌ ロック。 1985年に畑付きの家を購入し、89年からピノ ノワールを植え始めた。 標高250メートル以上の北向き斜面に畑があり、石灰岩の断崖によって暑い空気が遮られているという。 ローヌ品種が主体のラングドックで、彼女は馬を使いながら耕作に取り組んでいる。 フランス、英国、米国では既に高い評価を受けているドメーヌ。 3000円前後で手に入るのが信じられないお値打ち。ラングドックは発見に満ちている。
【山本昭彦さんのWINE REPORT-2019 年2 月20 日 抜粋】
ラングドックでこんなにエレガントなピノ ノワールができるのか。 ドメーヌ ド クロヴァロンを最初に飲んだ時、まずラングドックという産地が驚きの原因だった。
中略
当主カトリーヌ ロックはまず、自然派の造り手として優れている。 20 年以上前にティエリー ピュズラやプリューレ ロックを初めて飲んだ時の、純粋な果実味や複雑なうまみが乗ったしみじみとした味わいを思い出したのだ。
中略
カトリーヌ ロックは飲み手の予想をはるかに上回る勢いで加速している。 しかも価格はお手頃。 生産量は少ないが、体験すべきワインだ。 輸入元はVIVIT。

画像は2016/9/15 八芳園、ラングドック試飲会にて2015ヴィンテージ試飲のもの
濃いチェリーレットの色合い。 スグリやスモモ、ラズベリーやレッドベリーなどの心地良い香り。 柔らかいアタックで、フィネスのあるエレガントな口中には、スミレやスグリ、ザクロなどのニュアンスが感じられる。 フィニッシュも非常にエレガントで、ブドウの皮のジューシーな旨味が余韻に広がる。
<店長のテイスティングコメント>
チェリーなど赤系果実の豊かな香り。 一口含むと綺麗な酸がしっかりとありとてもエレガント。 南仏のピノ ノワールで、これだけエレガントにできているワインは初めてだ。 しかも果実味はふくよかで複雑。ビオディナミ、野生酵母、全房醗酵、造りはまるでDRCやルロワだ。 南仏ワインとしては異例のフィネス、エレガンス、素晴らしいピノ ノワールに出逢った。

■生産者:DOMAINE DE CLOVALLON(Catherine Roque)
ドメーヌ ド クロヴァロン(カトリーヌ ロック)
■生産地:フランス ラングドック ベタリュー
■葡萄品種:ピノ ノワール100%
■インポーター:VIVIT
<醸造について>
早朝に手摘みで収穫したブドウを畑と醸造所で各 1 回ずつ選果。 除梗せずに 100%全房で発酵。 ブドウに付着している野生酵母のみで、円錐形の木製の醗酵槽で醗酵させる。 酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤などの醸造添加物は一切付け加えずに醸造。 マセラションはアンフュージョンでソフトに行う。 圧搾後、引き続き木製の円錐形のタンクでマロラクティック醗酵と熟成。 熟成中はバトナージュも澱引きも行わず、無清澄・無濾過で瓶詰め。 2020 年の収穫日は 9 月 21 日。SO2 は醸造中も瓶詰め時も無添加。 2022 年 7 月実施の分析では SO2 は検出されず。アルコール度数 12.5 度。総生産量は 4,000 本。
レ・ポマレードとは、19 世紀のラングドックに存在したロビン・フッドのようなアウトロー(法の保護外の者)的人物で、貴族の富を奪って貧しい人々を助ける義賊となって活躍した。 このロビン・フッドの隠れ家が、この区画の中にあり、また、ピノを植樹した当時、ピノ・ノワールはヴァン・ド・ペイの指定品種に認定されていなかった、つまりアウトローであったため、キュヴェと区画の名前が「レ・ポマレード」と命名されました。