ボルドー ブランを凌駕する高品質ワイン
ワイン名,ヴィンテージ |
Chateau des Eyssards Blanc Cuvee Prestige
シャトー デ ゼサール ブラン キュヴェ プレスティージュ 2019 |
容量・アルコール・タイプ |
750ml. ,14.5% , 白ワイン,辛口,
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ボディ |
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味わい | ![]() |
原産国 , 地方 |
フランス,南西地方,ベルジュラック
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生産者名 |
CHATEAU des Eyssards(Pascal Cuisset)
シャトー デ ゼサール(パスカル キュイセ) |
葡萄品種 |
ソーヴィニヨン ブラン、セミヨン、他
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醸造 |
24~48時間スキンコンタクト後オーク樽発酵(新樽,1年樽,2年樽各1/3)
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熟成 |
オーク樽で澱と共に6~12ヶ月
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原産地呼称 |
A.C.BERGEREC A.C.ベルジュラック
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インポーター |
稲葉
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商品詳細

CHATEAU des Eyssards シャトー デ ゼサール

シャトー デ ゼサールのワインはコストパフォーマンスの高さで知られていますが、それは「マイナーな産地だから価格が安い」のではなく、「常に品質向上に挑戦し続けている」ためだと言えます。 これについてパスカルは、ある事件がきっかけになっていると言います。 「自分では良いワインを造っていると信じていたけれど、実際には全く造っていなかった。そうではないと気づいたんだ」。
1990年にボルドーのシュヴァル ブランの畑に行った時、そこで葡萄の実を食べて驚いたそうです。 「メルロの果実味にブラックチョコレートの風味……いったいなんだこれは!」と圧倒されてしまった彼は、帰ってきて自分の畑のメルロを食べてみたところ「甘い葡萄だ……」、ただそれだけしか感じなかったそうです。 しかし、それに気づいたことがすべての始まりでした。 こうして、「品質は畑にあり」という信念が生まれました。
土壌は石灰岩と粘土質で、収穫量を抑え、肥料は100%オーガニックなものを使用しています。 オーガニック認証はあえて取得せず、リュット レゾネで対応しています。 「認証を取得すると、ベト病が発生した場合、許可されているボルドー液(銅と硫黄)しか使用できない。 ボルドー液は雨が降ると流されてしまうため、何度も撒く必要がある。 しかし、銅は土の中に浸透して残留してしまう。 これは人体や自然環境に影響を及ぼすため良くないと考えている。 私たちは、普段からベト病対策用に、オーガニックの肥料を畑に必要な分だけ撒いている。 そうすることで葡萄も健康になるため、病害への耐性がついているんだ」。

ペサック レオニャンのブラインドテイスティングでNo.1に

画像は2013/2/27シャトー デ ゼサール テイスティング・セミナーにて
シャトー デ ゼサールは、自社畑60haの内約25haにソーヴィニヨン ブランを植えています。 ソーヴィニヨン ブランのアロマは、アスパラや草のようなグリーンなもの、ピーチやパイナップルなどのトロピカルなもの、白い花のような華やかなものなど、熟度によって異なる魅力があり、それが面白いのだと言います。 ある時、ニュージーランドのクラウディ ベイを飲み、ソーヴィニヨン ブランの素晴らしさに驚いた彼らは「世界中のどこにもないソーヴィニヨン ブランを造りたい」という信念となり、輸出市場で成功を収めました。
「私たちのキュヴェ プレスティージュが、イギリスのワインマガジンに掲載され、ペサック レオニャンのワインを集めたブラインドテイスティングでNo.1になったことがあるんだ。 ペサック レオニャンの特集だったのに、その中に2本だけベルジュラックのワインが混ぜられていたんだよ!」。
<スキンコンタクトが味わいの命,葡萄の味わいは皮にある>
シャトー デ ゼサールでは、白ワインだけでなく、赤ワインでも発酵前のスキンコンタクトを行っています。 「なぜかというと、葡萄の味わいは皮にあるからだ。皮の成分が、果汁に行き渡る。収穫するタイミングを判断する際、以前は分析表に頼っていたが、今は頼らない。その時、その時に葡萄を味わって確かめるんだ。自ら畑に出向き、葡萄を味わうことにより、すべてを把握することが出来る」とパスカルは語っています。

ボルドーの陰に隠れた不遇の産地ベルジュラック

ベルジュラックは、ボルドーの中心から100kmほど東へいった場所にあります。 アペラシオンの面積は、ボルドーの10分の1ほどです。 14世紀頃には銘醸地として広く知られていましたが、ボルドーが自分たちに有利な特権を得て、ベルジュラックを含む上流域のワインをすぐに出荷出来ないように定めたことから、名声を失うことになります。 当時は保管のための技術は発達しておらず、新しいワインほど最上とされていた時代でした。 つまり、出荷が遅れれば遅れるだけ、ワインは劣化してしまったのです。
「どんなにありきたりの品質でも、ボルドーワインにはボルドーとしての市場があるが、ベルジュラックは良い品質であっても市場は無かった。 だから、ネームバリューで売るのではなく、高品質かつリーズナブルな価格のワインということに重点を置くことにしたんだ。 また、ベルジュラックの近隣の人とも全く違う、独自のスタイルのものを目指した。 そのため隣人たちから、時には(よそ者という意味で)” オーストラリア人”とも言われたよ」。
ベルジュラックでは、地域の特色を備えた品質の高いワインが造られています。 しかし残念ながら、まだ日本に輸入されている量は極僅かで、ほとんど知られていません。 シャトー デ ゼサールは、気候・土壌、そして葡萄品種の特徴を熟知して、アペラシオンの素晴らしいスタイルを造りだしている「要注目」の生産者です。

シャトー デ ゼサール ブラン キュヴェ プレスティージュ 2019
■生産者:Chateau des Eyssards(Pascal Cuisset)
シャトー デ ゼサール(パスカル キュイセ)
■A.O.C.ベルジュラック・セック
■葡萄品種:ソーヴィニヨン・ブラン,セミヨン,他
■醸造:
遅く収穫し、完熟した葡萄を使っているのが特徴です。 毎年一番良い葡萄を使っています。24~48時間スキンコンタクトさせます。 オークの樽で発酵させます。新樽、1回使用樽、2回使用樽各1/3で、澱と共に攪拌しながら、6~12ヶ月熟成させます。
■ヴィンテージ情報:コンクール ド ヴァン デュ シュッド ウェスト2020」金賞
■インポーター:稲葉
洋梨のような完熟したフルーツにスモーク、ナッツ、蜂蜜の風味があります。 濃く、豊かな個性があり、滑らかで焦がしたオークの風味の後口が感じられます。
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