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テスタマッタ垂直テイスティングセミナー

2005年7月11日、渋谷で行われたテスタマッタの垂直テイスティング・セミナーに参加してきました。
カメラ携帯の操作が良く分からず、ひどい画像で申し訳ございません。家でテストしたときはバッチリだったんですけど。

テスタマッタの生産者、B.B.グラーツ氏とセミナーの前に撮った写真です。凄いピンボケ、設定が悪いのか、撮った人の腕が悪いのか。でも全てこんなのばっかりだから、設定が悪いんですね。


B.B.グラーツ氏がワイン造りをはじめたのは1999年、まだ6年しか経っていないんです。それまではアートの勉強をしていたそうです。グラーツさんの畑があるビンチリアータ(Vincigliata)では、過去100年にわたって良いワインを造った事が無かった地域だそうで、一念発起して独学で良いワインを造ろうと思ったそうです。

数名のコンサルタントからアドヴァイスをもらっても全く無視して、自分なりのワイン造りをしたそうです。結果は失敗の連続で、その中から今日のテスタマッタを造るヒントを得て、今では世界中で注目されている生産者となりました。


ビンチリアータのフィエゾレ(Fiesole)という所にある畑のテロワールは、一般的なトスカーナのテロワールと同じで、畑の面積は15ha.あります。ここに樹齢15〜60年のぶどうが栽培されています。密度は20,000株/ha.で、この栽培方法が独特です。1プラントに5〜7株を約1m間隔で植え、一株は太陽のエネルギーを十分に吸収させるために3箇所を縛り上げて、株の隅々までエネルギーが行き渡るようにします。これを15ha.すべて手作業で行います。コンサルタントは「クレージー」と言っているそうですが。

ぶどう木のくくりつけの様子です。
この作業を12人で、延々と15ha.もすべて手作業でこなすという気の遠くなる作業です。コンサルタントが「クレージー」と言うのも分かります。B.B.グラーツは完璧なワインを造るために努力を惜しみません。

ピジャージュの作業風景です。
彼のワイン造りは殆どが手作業で行われます。

カーヴで奥さん?カザマッタのデザインをした妹さん?と。
聞いておけば良かったですね。
いつの写真でしょうね、今回本人と会った時よりもかなり若く写ってます。(B.B、失礼、ご容赦)

右がセカンドのグリッリ・デル・テスタマッタ2002
左がテスタマッタ2002です。


写真ボケていますけど、ボケていなくても違い分からないと思います。肉眼で比べてもほとんど差がありませんでした。というのも、この2種類同じワインだからです。2002年の天候は非常に悪く、テスタマッタになったのは全体の30%、残りの70%がセカンドになりました。
この選別は、瓶詰め作業の前の最終的な段階でB.Bが選別しただけで、ぶどうの栽培、摘み取り、醸造全て同じものなのです。

テイスティングの印象は、2002のテスタマッタはまだこれからのワインみたいです。フルーティーな果実味はありますが、全体のバランスがもう一つ。時間で2時間ほど経過した、セミナーが終わる頃になってもあまり変化はありませんでした。

その点セカンドのグリッリは良かったです。バランスも申し分ありません。30分もすれば良くなります。テスタマッタをお買い上げいただいたお客様、もう飲んじゃいましたか?2002は2006年以降の方が絶対に美味しく飲めます。

ある参加者からセパージュの質問がありました。テキストに書いてありましたが、サンジョヴェーゼに少しマルヴァジーア・ネーラとモスカート・ネーロを混ぜて73%、コロリーノ15%、カナイオーロ12%です。


サンジョヴェーゼにカナイオーロやコロリーノを混ぜたのはB.Bが始めてだそうで、このブレンドによりパワフルなワインが生まれたそうです。このブレンドは2002も2001も同じだったそうですが、テイスティングしてみると、明らかに違いが分かります。2001の方が逞しくパワフルなワインでした。

そこで私も質問してみました。
「2001は非常にパワフルで私好みのワインですが、2002と同じセパージュでかなり差がありますね。意図的にパワフルなワインとフルーティーなワインを造ったのですか」と。
B.Bは「Good Question」と言って考えながら質問に答えてくれました。


2001年は天候に恵まれぶどうが育ったそうですが、いつもよりピジャージュ(パンチング・ダウン)を多くする必要があったそうです。ぶどうの出来の違いによるアクシデント的な事だったそうで、しかしこの事によりピジャージュを多くした事がワインにパワフルさを与えて、非常に良いヴィンテージとなったそうです。
2001はまだまだ良くなる気配で、荒々しいマッチョなワインが好きな私にとっては、今でも美味しく飲む事が出来ましたが、5年くらい後のワインを飲んでみたい衝動に駆られたヴィンテージでした。

2000は好バランスのヴィンテージで、大変美味しく飲めました。
B.Bも言ってましたが、2000はバランスの良いワイン、2001はパワフルなワイン、2002はフルーティーなワインとの事です。滑らかな舌触りで構造もしっかりとしており、豊かな香りがあって、ちょうど飲み頃ではないかと思います。

まったくの素人から始めたB.Bグラーツ。
2002年のヴェロネッリで95点を獲得したそうですが、その時は「結構良い点付けてるな」くらいにしか思ってなかったそうです。それが後から全体で3番目の得点と聞かされて、体が震えたそうです。ヴェロネッリの95点の意味が分かってなかったんですね。

そしてVINEXPO2003においてのブラインドテイスティングNO.1評価です。
最初B.Bは出展する目的ではなく、ただブラッと遊びに行ったそうです。
そこで誰でもネゴシアンにボトルを出せば参加できることを知り、持参したワインを1本手渡したのだそうです。

3日後に届いた知らせはNO.1.。世界のワイン関係者が集まるブラインド・テイスティングで30,000本の中からNO.1に選ばれた実績が財産となり、今日のテスタマッタに大きく繁栄されています。